夢を求め、夢破れ、夢うつつのまま彷徨っていた所に現れた心優しき老人エルバヴァーン。
そのエルヴァーンには優しさと暖かさがあった。
老人のもとには孫と呼ばれるタルタルがたくさんいた。
みな、天蓋孤独(一部除く)なタルタル達。
タルタル達は老人を「祖父」と呼び
老人はタルタルを「孫」と呼んだ。
そこには家族があったのだ。
■Project XI(第6話):タルタルの恩返し?■
-----------------ジュノ上層・ハルトマン家-------------------
しびっち「と言うわけで、じっちゃんにお礼をしようと思うッス」
こつぶ「おお!ナイスアイデアですね!」
おおつぶ「すね!」
白黒「意義なしです」
長孫しびっち:合成のエキスパート
次孫おおつぶ:こつぶの兄。常にサブリガを持ち歩く
三孫白黒:マゲ命
四孫こつぶ:おおつぶの妹。ハイテンション。
この4人で、大好きな祖父にお返しをしようという話になったのである。
自分、白黒も反対どころか大賛成。
みなで祖父を喜ばせようと意気込んでいた。
が・・・・・・・・・。
しびっち「で、どうせなら競争にするってのはどうッスか?」
こつぶ「ほえ?」
しびっち「個人個人でお礼を考えて、誰が一番喜んでもらえるか競うッス!」
おおつぶ「面白そうっすね!」
白黒「それって、何か物をあげるって事ですか?」
しびっち「それは個人の自由ッス」
こつぶ「なるほど。いかにハートをげっちゅーするかを競うんですね!」
しびっち「そうッス」
と何やら、「みんなで」ではなく「個人で」な流れになってしまった。
ふと財布を見ると5000G。
[むむむ]!!!!!
これは・・・・・・・・・・・・・
しびっち「では俺は早速・・・・・」
とおもむろに合成を始めるしびっち。
しびっち「俺は合成で何か作ってお礼をするッス!!」
むが!さすがは合成職人!そう来たか!
これは負けてられない・・・・・。
するとおもむろに服を着替え始めるおおつぶ。
おおつぶ「じゃ、おいらはこの肉体美でお礼をするっす(☆ω☆)」
一同「!!!???煤i ̄□ ̄;」
おおつぶ「隊長も『そなたの肉体は美しい』と言ってるっす!今使わないでいつ使うっすか!!」
こつぶ「確かにおおつぶちゃんの言うことは一理ありますねぇ」
あるのか!?あるの!!??
こつぶ「ふふふ、それじゃあこつぶはですねぇ・・・・」
こつぶ「なにか良い物を買ってプレゼントです!」
白黒「それってしびっちと同じじゃ・・・・・」
こつぶ「そこ!うるさいです!!気持ちがこもってたら良いのですよ!合成は合成廃人職人に任せておけばいいのです!」
こうして皆、思い思いの行動に出始めた。
しびっち「パリーン!!!わ、割れたッス!!??煤i ̄□ ̄;」
おおつぶ「この角度が一番の悩殺っすね。いや、この角度だとこのポーズが・・・・」
こつぶ「+1って高いですねぇ」
・・・・・・・・・いかん!このままではいかん!負けてしまう!!
合成技術もお金もサブリガも無い俺はどうすれば勝てるんだ・・・・。
と、ここでとある噂を思い出した。
『ジュノには下層の占いバカップルよりもすごい占い師がいるらしい』
そうだ!これだ!この人に聞いてみよう!!
『ジュノ港にいると言うその占い師の名前は、たくぽん』
-------------------ジュノ港---------------------
たくぽん「はーい。カリスマ占い師のたくぽんですよー。(^▽^)」
たくぽん「どんな悩みも解決ズバット☆」
白黒はこれまでの内容を説明した。
白黒「・・・・な訳です。なんとか勝てる方法はないでしょうか?」
たくぽん「んー、じゃ占ってみましょう♪」
水晶を取り出し占いを始めるたくぽん。
たくぽん「さー出てきましたよ。出てきましたよ!!」
たくぽん「見えてきました!!」
白黒「ええええ!!!!」
ズボッ!
パリーン♪
たくぽん「ああああああああああああああ!!!!!!!!!」
白黒「あああああああ!!!顔がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
たくぽん「何しやがるこの野郎!オラの商売道具が!!!」
白黒「お顔がぁぁぁぁぁ!!!!」
たくぽん「この礼はきっちりとミスラの」
白黒「顔がぁぁぁぁ!!!
たくぽん「聞いてる?」
白黒「私のお顔がぁぁぁぁぁぁ!!」
------------------ジュノ上層・お医者さんち------------------
ドクター「お?目が覚めたかい?」
ドクター「気分はどうだい?もう大丈夫だろう?」
白黒「ここは一体・・・・・は!俺の顔は!!??」
ドクター「ふふふ、その不細工な顔なら大丈夫。ちゃんと治療しておいたから」
白黒「・・・・・・・・・・・・・・まぁ、治してくれたんやったらええんやけどな」
ドクター「そうそう、君に伝言がある。赤の羽帽子をかぶったタルタルからだ」
白黒「な、なんと!!??」
ドクター「彼が言うには『君が割ったから最後まで見れなかったけど、解ったことは2つ。仲間・消せ。それだけだ。』と言っていた」
白黒「仲間?消せ?」
ドクター「私には何のことかはわからないがね。それと水晶の請求-----」
白黒「ありがとうございました!!!」
ドクター「いや、治療費もあ----------」
白黒「お世話になりました!!!!」
ドクター「・・・ロザリン君。彼はまだ薬が残ってると見える。捕まえて拘束したまえ!!!!!」
ロザリン「イエス・ドクター」
ドクター「大丈夫、お金は臓器でなんとでもなるからね」
ロザリン「イエス・ドクター」
白黒「ヒィ!!」
---------------------ジュノ下層----------------------
飛んでくるメスをブリンクでかわし、追ってくる看護婦ロボをバインドで足止めをし
なんとか命からがら逃げ切った白黒。
それにしても「仲間」と「消せ」とはどう言うことだろう?
「仲間」は仲間を探せと言うことなのだろうか?
白黒「楽に仲間を探すとしたら、あそこやな・・・・」
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---------------------ジュノ港・出会い協力協会----------------------
協会長まゆか「いらっしゃいませ。今日はどの様な人材をお探しですか?」
協会長まゆか「ハゲガルからセクシーエルバン、白髪ミスラまで色々いますよ」
白黒「白髪ミスラください!!!!!!!!!(〃▽〃)」
まゆかは、白黒の肩をポンポン叩いた。
まゆかは、首を横に振った。
協会長まゆか「鏡見ろ」
白黒「・・・・・・・・・・・お邪魔しました δrz」
協会長まゆか「で、いくら持ってるの?」
白黒「5000ちょいです・・・・」
協会長まゆか「そんなんじゃハゲガル用のかつらも買えないって!あんた人生なめてるの?」
白黒「(´・ω・`)」
協会長まゆか「まぁ、ここに来たって事は、とりあえず誰か欲しいんでしょ?港のGSの所に行ってごらん。あそこは人が多いから。」
白黒「あ、ありがとうございます!!!」
協会長まゆか「情報料4000ギル」
白黒「あ、ありが--------」
協会長まゆか「逃げようとしたら、上層の病院に売り払うからね♪」
白黒「バレテーラ δrz」
????「そうそう、オラの壊した水晶代も払ってもらうからね」
白黒「!?」
いきなり現れる占い師・たくぽん
たくぽん「君の占いをしたのはオラだよ。じゃあ、行き先ってわかるよね?(^▽^)」
白黒「そ、そっすね・・・」
協会長まゆか「あら、たくちゃんお久しぶり♪なに?こいつたくちゃんの客?」
たくぽん「こちらこそお久しぶり。これは正確には『客だった』かな?」
協会長まゆか「あ、そ〜ゆうことねw」
たくぽん「そうそう。だから今回はまゆかさんに譲るよ」
協会長まゆか「ありがと♪それじゃ、また今度いいカモ紹介するね♪」
たくぽん「www」
白黒「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そしてなけなしのお金を取られてしまった白黒。
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ってのは嘘だな。JAROに訴えてやる!!!
それとカリスマ占い師までも、あんなに黒い人だったなんて・・・・・。
ととりあえず、財産の8割を取られて得た情報。
『GSへ行け』
今はこれにすがるしかないな・・・・・・
----------------------ジュノ港・GS-----------------------
と、言われるままに来てみたけど、確かに人は多かった。
が、どことなく、暗い雰囲気。
そう、ジュノ港のGS前とはジュノの暗黒部といわれる地域である。
確かに人は集まっている。
が、それはどうあがいても堅気の人たちではない。
そしてそこは窃盗、強盗、スリが多発する危険地帯であった。
白黒「・・・・・・・・・・・って、やっぱり騙されたぁぁぁ!!!!!」
復讐を考えながらも100%返り討ちに合うことを思うと何も出来ない・・・・。
目に涙が溜まり周りがぼやけてきた・・・・・
??「ぐっす、すっぐん」
ああ、俺泣いちゃってるのかなぁ
??「ぐすぐす」
あれ?
??「み、みかん、買ってくれませんか?ぐす(;;」
泣き声が聞こえると思ったが、どうやらそれは自分ではなく露天の少女のようだった。
みかん売りの少女「み、みか、うええええええーーーーん」
白黒「泣くなぁ!こっちも泣きたいわぁぁ!!」
みかん売りの少女「みかん買ってください。じゃないと家に入れてもらえないんで、うううう・・・・(ノ_;」
白黒「こっちも騙されて金ないんや!みかんなんか買えるか!!」
みかん売りの少女「買ってくださいぃぃ!何でもしますから!!!うわーーーーーん(;△;
白黒「だから金無いって言って-----------なんでもする?」
みかん売りの少女「ええ。だって売り切らないと家にいれてもらえないんです・・・。ご飯も食べれないし。ううう(ノ_;」
白黒「いくらや?」
みかん売りの少女「1000Gです。ううううう。」
みかんは1000G。
全財産は1000G。
なんでもするという少女。
仲間が欲しい自分。
これぞ神のおぼし召しってやつか!!!??
白黒「よし!買ってやる!」
みかん売りの少女「本当ですか!!!ううう(;▽;)」
白黒「その代わり俺の仲間になってくれるか?あ、いやなら買わん。それだけやけど・・・・」
みかん売りの少女「それぐらいなら全然オッケーでつ!!!さぁ、早くお金をください!!」
白黒→1000G→みかん売りの少女
白黒「ん。じゃあお金は渡したで。で、いつでも呼び出せるように名前教えといてもらおうか」
みかん売りの少女「はい!名前は甘夏でつ!」
甘夏「よろしくです!!!」
白黒「それじゃ、また必要になったら呼ぶから待っててや」
甘夏「オケ!じゃ、今日は家にもどるですー!!」
と嬉しそうに走り去る甘夏。
まぁ仲間をゲットできたし、ちょっと良い事したような気分にもなったかな?
さて、後は「消す」の意味を考えなきゃ・・・・・・。
白黒「と、こんな時は少し物を食べて落ち着こう。うん。みかんみかんと・・・・・・アレ?」
〜回想〜
甘夏「--------お金をください!!」
白黒→1000G→みかん売りの少女
白黒「ん。じゃあお金は渡した------」
〜回想終わり〜
また騙された!!!!!煤i ̄□ ̄;
--------------------ジュノ下層-------------------
まったく日に2度も騙されるとは・・・・・。
いや、甘夏の方は名前がわかってるからまぁいいか。
それにしても「消す」とはどんな意味なのだろうか?
なんとか仲間を見つけた?事は出来たけど、もう1つの意味がわからない。
思い当たることもあるが、それだけは・・・・・・出来ない。
いや、そもそも占い自体本当なのか!!??
やっぱり騙されてるのか!!??
白黒「はぁ、世の中には神も仏もいないのかなぁ・・・・・・・・・(´・ω・`)」
と心の中でブツブツ言っていた。
?????「ここにいますよ」
と、いきなり耳元から声が聞こえてきた。一体何者だ!?(;゜ロ゜)
?????「神です、神。もう立派に神よ♪」
白黒「って俺、口に出してた!?」
?????「いや、そりゃ神だもの。口に出さなくっても解るって」
白黒「ええええ!?」
?????「とりあえず姿が見えないとアレだから、ちょっと出てみるね。とう!!」
?????「美の女神・まりえる様ご登場〜〜〜♪」
・・・・・・・美?
いや、その格好はどちらかと言うと、「魂狩っちゃうぞ」の方じゃ?
美の女神まりえる様「あ、それは弟の方。私は破壊・・・って何言わせるのよ!!」
白黒「えええ!俺のせいですか!!??」
おいおい、なんかやばそうなのが出てきたぞ。
もしかして今日は厄日ですか??(;△;
美の女神・改め破壊神まりえる様「やばそうって失礼ね!」
ぐわ!しまった!このやばい破壊神、心が読めるんや!!!
美の女神・改め破壊神まりえる様「今度やばいって言ったら、ね。この鎌は飾りじゃなくてよ♪」
白黒「ヒィ!!以後気を付けます!!!!」
(長いからここから下は略)まりえる様「で、何で負のオーラまとって歩いてるの?」
白黒「へ?」
まりえる様「いや、もう全身から負け犬オーラ出まくりよ、君」
白黒「えええ!・・・・・・・・・・まぁ、出てるかもしれないです、はい」
と、これまでの経緯を白黒は話した。
祖父への恩返しがいつの間にか競争に。
そして占い師への借金。
すくないお金。
貰えなかったみかん。
最後の「消す」と言う言葉の意味・・・・・。
すべてを話すと、破壊神は意外そうな顔をした。
まりえる様「あんたって、頭悪いんじゃないの?」
白黒「え?」
まりえる様「そんなの『消す』って言ったら、意味なんて一つじゃない」
白黒「・・・・・・・・・・もしかして『消す』って」
まりえる様「そう、アレ。文字通り『消す』の。この世界から。他のライバルを!」
白黒「で、でも、そんな事しちゃいけないじゃないですか!」
まりえる様「簡単よー。サクっと♪その棍棒で一撃で」
白黒「う・・・・・・・・・・・」
まりえる様「魔法でも可」
白黒「あああ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
まりえる様「そして君は勝者!ウィナー!それで全て収まるんでなくて?」
白黒「かも・・・・しれない・・・・」
まりえる様「と、そろそろデートの時間だわ♪それじゃまたね負け犬さん♪」
白黒「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
-----------------ジュノ上層-----------------
夢を求め、夢破れ、夢うつつのまま彷徨っていた所に現れた心優しき老人エルバヴァーン。
そのエルヴァーンには優しさと暖かさがあった。
老人のもとには孫と呼ばれるタルタルがたくさんいた。
みな、天蓋孤独(一部除く)なタルタル達。
タルタル達は老人を「祖父」と呼び
老人はタルタルを「孫」と呼んだ。
そこには家族があったのだ。
が、そこに競争という名の戦いが生まれた。
なにも無いものが何かを得ることは難しく、
何かを得るために、何かを捨てることになった。
たくぽん「サクっと」
まゆか「一撃で」
甘夏「魔法も可」
まりえる「ウィナー」
白黒「・・・・・・・・やるか」
こうして、命を懸けた競争が幕を開けることとなったのだった。
(続く)
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ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいいいい!!!!!!
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